耐密接合ねじ

動画

耐密接合とは

耐密接合ってなんか「三密」に似てますね。でも「三密」ではないですよ~

これはね配管の接続のうち、ねじの接合で使う言葉です。

水であれば水密性、空気で言えば気密性を総称した言い方です。言い替えると「漏れない」つなぎ方って言えばわかりやすいですかね。

そのためはそれに対応したねじが必要なんです。

基本事項

ここでねじ接合の基本をおさらいしましょう。

配管で使うねじには3種類あります。

①耐密接合を主な目的としたねじ

 これは、漏れてはいけない場合に用いるねじです。

②機械的接合を主な目的としたねじ

 これは漏れを考慮しない場合に用いるねじです。

③給水栓を取り付けるためのねじ

 これは、給水栓などを取り付けるとき、建築仕上げとの締め付け調整のために作られたねじです。

 ①の耐密接合のねじと②機械的接合のねじは組み合わせて使ってはいけません。

 それを間違えて使用してしまうとねじが破損したり、後から漏れたりしますので間違わないように注意しましょう。

なお、②機械的接合を主な目的としたねじと③給水栓を取り付けるためのねじは別の動画でも紹介していますので、詳しく知りたい方はしたの概要欄にリンクを張っておきますのでこの動画の後ご覧下さい。

本題

これでは、本題に入ります。

 耐密接合を主な目的としたねじは、水やガスなど漏れてはいけないものを通すときに用いるねじです。

 日本工業規格JIS B0203に規定されています。

  ねじ径を先細のねじ切りしているねじです。これをテーパねじと言います。小さくするという意味のReduceの頭文字をとってからRねじと言います。

 そして Rねじに適合しためねじといみでConform を末尾につけたテーパめねじRcと

 Rねじに対応した平行なねじ「parallel」のpをとってテーパねじ用平行めねじRpがあります。

 一般的に管継手はRねじまたはRcねじを採用しています。

 またまた配管継手のうち水栓用の継手には、Rpねじが採用されています。

 1982年の今から約40年前に国際標準化機構ISOの基準に対応させるためにJISが大幅に改正され、ねじの記号が変更となりました。

 それまでは、RねじはPTおねじ  RcねじはPTめねじ

 RpねじはPSねじと言われていました。

 ねじ自体が昔のまま通用するので旧名称ははいまでも残っています。

 今考えると昔の方が分かりにくい気がしますね。

接合方法

 Rねじは、ねじ部がテーパのため、ねじ込んでいくことによりおねじとめねじが面接触で当たり、耐密性の高い状態になります。

 接合には、シール材(シールテープやペーストシール)などをおねじにシールテープの場合は巻き、締めこんでいきます。

 またテーパでねじ切りしているので先が細く、管端はパッキンの当たりしろ(面)が少なく逆にパッキンを傷めてしまうおそれもあるので、機械的接合のようなパッキンによる止水には向いていません。

 機械的接合を目的とした管用平行ねじと違い、耐密接合を目的としたテーパねじはおねじとめねじが面で接触すると手ごたえが大きくなりねじの途中でもそのうちそれ以上ねじ込めなくなります。

 テーパでお互いがっちりと締まるためゆるみにくく、もれにくくなります。

 締めすぎるとテーパが入りすぎてねじを破損することになるので、むやみに締めすぎるのもよくありません。

【資料】

 資料のように管用平行ねじ(Gねじ)のめねじにテーパねじを組あわせたためねじが破損し漏水する事故が報告されています。

 くれぐれも間違った組合せでねじ接合をしないように注意が必要です。

まとめ

 耐密性とは、水であれば水を漏らさない水密性、ガスであれば気密性といった漏れない性能を総称した言葉である。

 配管で使うねじには3種類あります。

①耐密接合を主な目的としたねじ

 これは、漏れてはいけない場合に用いるねじです。

②機械的接合を主な目的としたねじ

 これは漏れを考慮しない場合に用いるねじです。

③給水栓を取り付けるためのねじ

 これは、給水栓などを取り付けるとき、建築仕上げとの締め付け調整のために作られたねじです。

 ①の耐密接合のねじと②機械的接合のねじは組み合わせて使ってはいけません。

 それを間違えて使用してしまうとねじが破損したり、後から漏れたりしますので間違わないように注意しましょう。

 実際に、その組合せでねじが破損し、漏水している事故が起きています。くれぐれも間違った組合せでねじ接合をしないように注意が必要です。

 耐密接合のねじはRで表します。

 そのRねじに適合しためねじということでRc(CONFORM)

 そのRねじ用の平行めねじということでRp(parallel)

  一般的な管継ぎ手はRまたはRcねじを採用している。そのうち水栓用にはRpねじを採用している。

 1982年の今から約40年前に国際標準化機構ISOの基準に対応させるためにJISが大幅に改正され、ねじの記号が変更となりました。 それまでは、RはPTおねじ  RcはPTめねじ

 RpはPSでした。

 ねじ自体が全く変更がない旧名称もいまでも使用されています。

コメント

  1. そーけん より:

    情報提供ありがとうございます。エコキュート貯湯タンクの配管接続で 気になることがあり、コメントさせてください。機器側のねじがRねじなんです。施工マニュアルをみるとそこにユニオンのGねじでパッキン接続するとあります。通常はテーパーおねじと平行めねじの組み合わせでNGだと思い、メーカーに問い合わせると問題ないよう設計してあるとのこと。たぶん、おねじ端末のパッキン接触面積を広くとっているのだと思いますが、経年使用の振動で緩むことが容易に想像できます。貴殿の意見をお聞かせください。

    • HAIKAN Hero より:

      コメントありがとうございます。
      返信が遅れまして、申し訳ありません。
      給湯機器のおねじは、確かにRねじ(テーパーねじ)です。
      このRねじは、配管できるようにしてあるものですが、実際にはフレキ管などで接続することが多いと思います。
      そーけんさんのおっしゃる通り、Rねじのおねじ端末のパッキン接触面積を広くとっていることで、フレキ管でも接続できるようにされています。
      RねじとGねじの接続に関しては、配管というより機器との接続ですので、『接続できるように改良されたねじ』という認識の方が正しいかもしれません。
      実際、各メーカーも接続例をマニュアルには記載していますが、メーカーによっては付属のパッキン(メタル入りパッキン)などの使用を注意事項としていますので、接合時には注意が必要かと思います。