快適トイレの作り方

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トイレは便器だけでは決まらない

 今回は快適なトイレづくりのお話です
 「トイレなんて用が足せればそれでよい」と考えている方は意外と多いものです。
また、「便器を新しくすればきっと快適になる」と思っている人も少なくないと思います。
 トイレは、生活にかかせない必需品の1つです。このトイレを快適にすることは快適な生活にも繋がります。
 快適なトイレを考えるとき、便器だけではなくトータルコーディネートすることがとても大切です。

トイレは小空間だけど重要な部屋

 トイレは他の空間と比べると小空間で、その小さいがゆえに軽視されがちな面もあります。

 だからトイレだからといってあまり安易に考えていると「そこまで考えていなかった」という意外に使いづらいトイレになったり、「便器は交換したけど、あまり変わらない」など思い通りのトイレにならなかったりと後悔することも多いものです。

そこで今回は、「快適なトイレをつくる」について解説していきます。

 この動画を見ると、快適なトイレのためのポイントがわかります。

また、快適にするために一緒に検討すべきことも紹介しますので最後まで見ていってください。

なぜ重要なのか?

 まずトイレの重要さについてかんたんに解説していきます。

 この重要さは意外と見逃されがちです。

 住宅の設計においても、トイレを最初に考える人は、まずいないと思います。よほどこだわりがない限り、トイレは小スペースのため余ったスペースに置かれるなど、部屋としてはあまり重要視されない傾向にあります。

 それは、大きな部屋から収めていかないと間取りがまとまらないので仕方がないことではありますが、生活していく中で一番ないと困るのは、実は「トイレ」なのです。それは『排泄』という生理現象が突然やってきたり、何度もやってくるものだからです。

 以前アンケートを取らしてもらいましたが、水回りの中で使えなると困るのは、キッチンでもお風呂でもなく、圧倒的にトイレという回答が90%を超えています。

 それは、普段の生活においても、被災したときなど非常時においてもトイレが重要なのは同じです。

 

 今ではあまり使わなくなりましたが、トイレのことを「便所」と呼んでいたこともあります。文字通りトイレがないことは非常に「不便」な生活となるわけです。

トイレのテーマは「清潔さ」

 まず最初に質問します。「快適なトイレに必要な要素とは何だと思いますか?」

 人によって答えは色々出ると思いますが、トイレを考えるときに主軸に置く要素、それは「清潔さ」です。

 一昔のトイレのイメージは「臭い」「汚い」「暗い」のいわゆる3Kでした。

 トイレは、排泄に使用する部屋であり、非常に汚れやすい空間でもあります。ですから快適に使うためには尚更「きれい」を保つ必要があるわけです。

 きれいを保つ事を考えたとき、便器だけを変えてもそうならない場合もあります。

 そういう面からもトータル的に考える必要があるのは何となくご理解いただけると思います。

具体的なポイント

 それでは具体的にトイレ選びのポイントについて解説していきます。今回は3つ紹介します。


  1. 便器


 まずは、便器です。便器はトイレになくてはならないものですよね。便器選びについては、誰もが気にかけるところですので、ご存知のことも多いと思います。

便器の種類

 便器の種類には、腰掛大便器つまり洋風大便器と、和式大便器があります。その他に小便器があります。

 最近では和式大便器はほとんどなく、小便器も設置する家庭が減ってきています。

 そういえば考えてみると、和式大便器なんて公衆トイレの修理を除いて20年以上は新規で設置した記憶はないですねww

 一般家庭ばかりか、公衆トイレにおいてもほとんどの便器が洋風大便器になってきている気もします。

 ここでは以後、洋風大便器をメインに解説していきます。 

便座

 洋風大便器には便座がつきものです。便座には、普通便座、暖房便座、温水洗浄便座があります。

 このうちどれかの便座が必要ではありますが、予算や事情によりそれぞれです。普通便座の場合は冬場は冷たいので便座カバーなどをつけて不快感を和らげる対策が必要です。

 暖房便座や温水洗浄便座は、便座がヒーターで保温されるのでその心配はありません。

 温水洗浄便座にピンとこない方も多いと思います。ウォシュレットやシャワートイレなどといった方が馴染みがあると思います。ちなみに、ウォシュレットはTOTOの登録商標、シャワートイレはLIXIL(INAX)の登録商標です。

 便座のアンケート結果では、回答者の約90%が温水洗浄便座を設置されているようですね。

 それほど温水洗浄便座は日本人に馴染みのある便座になっています。

 また、便座を検討するときは電源の検討も必要です。普通便座の場合は電源は不要ですが、その他の便座は電源が必要となります。なお、温水洗浄便座の場合感電防止のためアース付きコンセントが求められます。

 便座の種類に関わらず、グレードアップできるように電源は単独配線にしてアースつきコンセントにしておくと、将来どんな便座を交換するときでも電気工事が不要となります。

タンク

 便器を選ぶときに、従来のタンクのあるタイプとタンクなしのタンクレス便器の2種類あります。

 便器のタンクは洗浄のための水を貯めておくものです。そのタンク内の水を一気に流すことで洗浄をします。

 タンクレス便器の場合は、主に水道などの給水圧を利用した直圧洗浄するタイプです。そのため水圧に左右されやすい面があります。

 2つの大きな違いは手洗機能と形状です。タンクありタイプは、タンク上部に手洗い機能を付けることも可能です。タンクレス便器は、手洗機能を付けることができません。手洗い器をつけたい場合はタンクありタイプを選ぶことになります。

 なお、タンクがあることで奥まで目が届かないので清潔さが保てなかったり、手洗いをすることでタンク周辺が汚れやすくなるという欠点もあります。

 タンクレス便器は、手洗い機能がないので、手洗い器を別に用意する必要はありますが、タンクがない分空間が広くすっきりとした感じになります。そのため奥まで覗けるので目が届き、また掃除もしやすくなります。

 ただ、タンクレス便器は便座一体型となり種類も少ない上に、高機能のため比較的高価になります。


  1. 壁・床


 便器のほかに壁材や床材の選定も清潔を保つためにも大切な要素です。

 トイレは、とても汚れやすいということは先程から何度も説明しています。その中でも便器は汚れが目立つとすぐ掃除するため、意外と清潔を保つ事ができます。

 しかし、壁や床は目が届きにくく放置されやすいため、においや細菌の繁殖がひどくなりやすい面があります。

 壁や床はにおいや汚れを考慮し、汚れにくく掃除しやすい仕上げにすると日頃のお手入れも楽になります。

 

 壁材は、汚れにくい「防汚性」、においを吸収分解する「脱臭性」、そして菌の繁殖を防ぐ「抗菌性」に優れたものを選ぶようにしましょう。壁紙クロスでもトイレ用や水回り用のものを選ぶと良いと思います。また、目地が少なく汚れにくいパネルや、大きめのタイルを使用するとを使用することもおすすめです。

 床材は、水に強い材料を選びます。クッションフロアや水まわり用フローリング、タイルなどが良いと思います。


  1. 照明


 トイレの照明では明るさが重要です。暗いトイレはイメージが悪く、汚れに目が届かず清潔さも保てなくなるので、明るくはしたいものです。

 しかし、あまり明るすぎてもと落ち着きのない空間になったり、夜中にトイレに行ったとき目が覚めてしまったりするので適度な明るさには抑えた方が良いです。

 また、色合いも昼光色などのあまり白い照明にすると冬は寒く感じるので、電球色などの温かみのある色にする方がおすすめです。

 トイレの照明は、使用時につけ用が終わると消すという短時間の使用なので、蛍光灯は不向きです。蛍光灯は寒いと明るくなるまでに時間がかかります。

 最近はLED照明が主流となっているので、省電力で長寿命のLED照明にするのがおすすめです。

 予算があれば人感センサー型が便利です。自動で点灯や消灯を行うので消し忘れがなくなります。

おまけ

 それではおまけですが、快適なトイレを考える上で一緒に検討しておくとよいことについて解説していきます。

収納

 トイレを清潔に保つ上で、掃除用具などは近くに置きたいものです。しかし、あからさまに床においたり目につく位置では生活感丸出しであまりおしゃれではありませんよね。

 またトイレットペーパーの予備や生理用品などの置き場も必要となることもあります。

 その場合、キャビネットや棚に収納することを検討してみてはいかがでしょうか。そばにありかつ目につかない収納を検討しておくと、すっきりとしたトイレ空間になります。

換気 

 トイレにおいて換気扇はマストアイテムです。

 トイレは臭いや湿気がこもりやすいので、トイレの臭気を外に洩らさないためにも換気扇は必ずつけましょう。

 できればつけ忘れや消し忘れがないように照明連動型にするか、人感センサー型にすると良いと思います。

 また24時間換気対応人感センサータイプにすると、常時弱運転で使用時には強運転に自動に切り替わるといった感じにすることもできます。

手すり

 手すりをつけるか否かは検討しておくべきです。今必要でなくてもいずれ必要となる場合もあります。

 検討しておかないと、将来つけたくてもつけられない事態も起こり得ます。予め下地材をいれておけば、壁を壊さなくても手すりをつけることもできます。

 手すりの高さは身体の大きさにもよりますが、床から70cm前後なので範囲に余裕をもって下地材を入れておけば安心です。

出入り口

 出入り口も検討しておくと良いです。

 出入り口には、扉と引き戸があります。

 扉は、外開きと内開きがありますが、扉を開けるためのスペースがどちらかに必要です。当然物が置いてあると開きません。内開きの場合トイレに干渉しないようにスペースが必要となります。

 また出入りするときに家族とぶつかる可能性もないとはいえません。 なお、万が一トイレ内で倒れた場合、内開きだと倒れた人が妨げとなって扉が開かなくて救助できないなどの事例もあります。

 一方、引き戸は扉に起こる問題は解消できます。また、開放したままにもできるので出入りをスムーズに行なえます。

 ただ扉はその間口があれば良いですが、引き戸の場合間口の2倍以上の寸法が必要となります。

 引き戸は、戸枠が大きくなりレールや吊り具などが必要になったりと扉よりも費用がかかるというデメリットもあります。

 また壁に柱などがあれば戸枠を埋め込みができないので、戸枠は壁の外側につけることになり、その分外側が狭くなります。

 予算やスペースの問題から引き戸を諦める方も多いです。

 また、出入り口の寸法も検討しておきましょう。

 一般的には実際の間口は扉や戸がつくと枠よりも若干狭くなります。有効間口といいますが、その寸法も検討しておく必要があります。

 また、将来介護などで車椅子を使用することも考えると最低でも有効間口は70〜80cmほど必要となります。

まとめ

 それでは、今回のまとめです。

 今回は「快適なトイレをつくるポイント」について解説しました。

 トイレは、便器だけではなく、トータル的に考える事が重要だと説明しました。

 トイレは汚れやすいので「清潔さ」を軸において選定します。快適に使うためにはきれいを保つ必要があるからです。

 便器だけを考えても、床や壁が汚れやすかったり掃除がしにくければきれいが保てません。

 最近のトイレ関連商品は、防汚性、脱臭性、抗菌性を考慮した商品も多く、水まわり用やトイレ用の材料を選ぶとこれらをクリアできたりします。

 また、収納や手すり、換気扇など、また出入り口なども検討するかしないかで後悔の度合いが違ってきます。

 そういった総合的な調整をしながら、予算や状況にあったあなたらしい理想のトイレに近づけて行ってもらえると幸いです。

 

 今回は「快適トイレ」のお話でした。

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