非常時に使えないのはとても不便
地震や台風など甚大な被害を起こす災害はいろいろありますが、最近は異常気象などが原因でも大災害になる例も増えてきていますよね。
非常時には、水回りもいつもどおり使えなくなることがあります。その中でも使えなくなって困るのがトイレがいわれています。
以前YOUTUBEコミュニティにおいて視聴者アンケートをとったところ、トイレが使えないと困るという意見がダントツでした。

YouTUBEコミュニティによる
非常時のトイレの悩み

非常時にトイレが使えなくなるのは不便だし不安だ。

緊急時にどうにかしてトイレを使う方法がないか、あればその方法を教えてほしい
状況に応じて対応できるようにしておくことが重要です。非常時なので普通に使えなくても、緊急時の対応方法を知っておいて損はありません。
ちょっとした工夫や対応を知っていればトイレを使用できることは多いのですが、そのやり方を知らないために使用ができず、困ってしまったり損をしてしまうことが少なくありません。
今回のテーマ「緊急時にもトイレは使えるのか?」
そこで今回は、非常時にトイレを使うにはについて解説していきます
今回のテーマでわかること
- 非常時のトイレの流し方がわかります。
- 災害時の対応や備えについても解説しています。
- 非常にあると便利な水回りのグッズも紹介します
ので、最後まで見ていってください。
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どうして緊急時の対応が必要なのか
まず、非常時の対応がなぜ必要なのか解説していきます。
災害時のトイレ問題
みなさんも御存知の通り、非常時や災害は突然やってきます。その時その災害そのものによって直接被害を受けることを1次被害といいます。それにより多くの犠牲者が出ることは知られています。
一方災害そのものではなく2次被害被害により犠牲者が徐々に増えていくことはあまり知られていません。その原因の一つがトイレ問題です。
避難所生活やトイレ環境が悪化するとトイレを我慢したりするので、トイレの回数を減らすため水の摂取を極端に減らしてしまう心理状態になります。そうなると、水分不足となり血中濃度が上がることで、血栓やエコノミー症候群を発症するなどの問題が報告されています。
それほどトイレは重要なものだと言えます。
緊急時の対応は、ケースバイケース
非常時といっても災害の規模や種類によって対応が違ってきます。非常時の対応は、ケースバイケースなため状況に合わせて対応するしかありません。
具体的な例を上げると、断水、つまり水が出ないときは、水があれば流れる事が多いです。また停電のときは、水があれば流せたり電気を使わない流し方をすれば良いということになります。
復旧が長引く場合や流せない場合は、携帯トイレなどで代用する方法もあります。
水の止め方を知っておこう
本題に入る前に、緊急時の水の止め方を知っておきましょう。
これができれば、慌てずに落ち着いて対処できるからです。止め方には2通りあります。
個別(器具の止水栓)で止める
一つは個別で止める方法です。器具の止水栓を止める方法です。器具の水が止まらなくなった場合はこの方法でやると他の器具に影響なく水を止める事ができます。
トイレの場合壁や床に近い場所に止水栓があります。マイナスドライバーや開閉工具などで中心部分を締めると水が止まります。
元栓で止める
もう一つは、全体を止める方法です。家屋に漏水被害が生じていたり、器具の止水栓が回らないなど個別に止められない場合に水道メーターなどの元栓を締めることです。
元栓は戸別住宅の場合は、家の外の道路付近や見やすいところにあり、集合住宅などは玄関横のパイプシャフトや共有スペースなどにあります。
普段から意識して場所を確認しておくと万が一のときに慌てずにすみます。
ちなみに元栓を締めると水は一切使えなりますのでそれは忘れないようにお願いします。
具体的対応方法
それでは、非常時の対応について具体的に解説していきます。 今回は使えるかどうかを見分けるポイント3つと非常時対応や災害時の備えと対応について解説します。
緊急時使用できるかどうか
ポイント1 トイレが使用できる状況である
便器が破損していたり、建物が危険な状況では使用はできません。
使用者の安全を確保できるかをまず確認することです。
なお、使用できる状況とは、停電や断水などの設備的な問題は工夫すれば対処できることがあるので問題ありません。
ポイント2は「水が確保できること」
トイレの使用には汚物を流すための水が必要となります。便器によって多少異なりますが1回あたり8〜10Lほど必要となります。
被災した場合には、水は飲料水にも使用しますので貴重なものとなります。十分に確保できない場合は飲料用に優先しましょう。
近くに川や用水がある場合は、洗浄用に利用できますので
ポイント3は「水が流せるかどうか」
流した水がつまらず流れること、当然のことと思うかもしれませんが、水を排出できる状況にないとどんなに水があっても使用はできません。
水が流せない状況とは、下水道施設、例えばマンホールがだめとか、管路が閉塞している状況です。
確認方法としては水が確保できる場合や水を流せる場合は、何度か流してみて排水の状況を確認し、通常通り流れるなら大丈夫と言えます。管路が閉塞している場合、「ボコッ」と音がしたり、流れにくかったり溢れてきます。
離れたところで閉塞している場合は、時間が経ってあとから使えなくなる場合もあります。
以上のことから、目視で使用可能な状態であって、給水と排水ができる場合使用できるということです。使用できるようなら状況に合わせて対処してみます。
だめであれば携帯トイレや仮設トイレということになります。
非常時に起こるトラブル
非常時に起こるトラブルは次の3つが考えられます。
停電
1つ目の非常は「停電」です。
停電は、電気の供給がストップすることです。
原因は、雷や災害など自然的なものと人為的ミスによるものと様々です。
家庭で使用するものはほぼ電気がないと動かないというくらい電気に頼っているため停電時は不便なことで溢れてしまいます。
トイレに関しても同じことが言えます。
最近は、便座の暖房機能、ウォシュレットなどのおしり洗浄機能は電気がないと作動しませんし、便器を洗浄も電動のものが増えています。
つまり便器によっては停電時流せなくなる場合もあるということです。
タンクにレバーがある場合、水が止まっていなければ水を流すことができるので、使用できます。ただ、レバーがあっても断水の場合や、井戸水や高層マンションなどで給水ポンプを使用している場合は、ポンプが作動しないため断水と同じ状況になり、流すことができません。
また、タンクのない便器やレバーがない場合も同様です。
その場合は、バケツ等による洗浄が必要となります。バケツによる洗浄はちょっとしたコツがあるので後で説明する断水時の注意点も確認しておいてください。
便器の種類によっては、バッテリーで作動するものやひと手間必要な場合もあります。そういった便器は、非常時の方法が記載されている事が多いので、慌てずによく読んでやってみましょう。
停電時に注意したいことは、停電復旧時に元通り作動するか確認します。また、停電により便座の節電設定などがリセットされ切れたりするので再度設定を行いましょう。
断水
2つ目は、「断水」です。
断水には、計画断水や給水制限なども含まれます。そもそも流す水が出ないので流すことはできません。
この場合は、停電時にも説明したレバーの有無に関わらずバケツ等で洗浄することになります。使用の都度バケツの水が必要となるので水を確保しておく必要があります。
方法は、8L程度の水を奥に流し込むように洗い流します。流れた後は水位が下がるので元の位置まで水を張ります。これをしないと臭いが逆流してしまいます。
断水時に注意したいことは、オート機能がある場合はすべてのオートは切っておきましょう。バケツの洗浄時に便座の蓋が閉まったり、水がないのに洗浄が作動したりするためです。
またコツとしては、水量はある程度確保します。貴重な水なので気持ちはわかりますが、少ないと十分に流せずに詰まったりします。
便器の流し込みは早く短時間で一気に流すことです。洗浄後の水張りは逆にゆっくり流しすと水位が安定します。
凍結
3つ目は、「凍結」です。これは季節的なものですが、油断は禁物です。
気温が0度以下になると水回り製品のトラブルが多発します。配管系統が凍結を起こすと断水と同じ状況になります。また、器具内で凍結すると、器具の破損が起こります。
基本的には予防が大前提となります。つまり凍結、凍らせないということです。
予防には、水を抜く、温める、凍結防止機能などがあります。
簡単なものは、部屋を暖めることです。気温が0度以下にならなければいいので、室内であれば暖房をすれば可能です。
また、ウォシュレットなどの洗浄便座には、凍結防止機能がついたものもあります。便器や洗浄ノズルを間欠洗浄したりする機能です。
設定方法や機能についてはそのメーカーや機種によって異なりますので、取扱説明書をみて確認しておきましょう。
なお、水を抜く方法は、完全に抜くには知識が必要で復旧も面倒なのでおすすめはしません。
凍結時に注意したいことは、凍結による断水後初めて水を流すときにトラブルが多く発生するということです。水道管に入り込んだ空気や錆や砂など異物が配管づまりを引き起こす恐れがあります。
また、破損している場合もあります。漏水の有無を確認するようにしましょう。使用していないのにメーターが回る場合はどこかで漏れている可能性があります。
凍結時の対処方法についてはTOTOさんの資料を概要欄に貼っておきます。
それでは、災害時の備えと対応について解説します。
災害時は先程説明した非常時が複合的に重なることもある。普段からの備えが必要となる。非常時のシュミレーションをしておくと必要なものややるべきことが出てくると思います。
例えば、水も電気もないことを想定するとトイレが使用できなくなることも想定できるので「携帯トイレ」も備えておくと良いでしょう。
台風
まずは台風ですが、最近では観測史上初めてという報道をよく聞きます。それだけ想定以上の被害になることも多いので油断してはいけませんよね。
台風では、停電や断水が想定されます。それに加え、土砂災害などによる浸水の被害も想定されます。
水に浸かった場合や濡れた電化製品は使用しないようにしましょう。トイレでは、便座などは電化製品にあたります。表面が乾燥しているように見えても内部は錆ていたり、漏電、発煙、発火の危険があります。
また、道路が浸水した場合、一見問題なく見えても下水道が埋まっている恐れがあります。そうなると、トイレを流すことができません。そういったときは、携帯トイレが役立ちます。
地震
次に地震です。地震は予期せず起こりかつ被害も広範囲にわたるため、復旧に時間がかかります。
過去の例からも停電や断水は想定されます。
また、器具の破損や漏水も考えられます。漏水の場合、状況により元栓や止水栓で対処すれば一安心です。破損した器具は使用を控えましょう。
水道管は過去の大震災を教訓として耐震化が進み、影響が少なくなってはいます。ただ、下水道は耐震化されていないのが現状です。
断水していなくても下水道へ流せないためトイレが使用できない場合もあります。
最後に寒波ですが、ある程度は天気予報で予測できるので前もって対処できます。
先程の説明しましたが、一度凍結するとトラブルが多くなるためなるべく凍結させないというのがぽいんとです。とにかく凍結予防に徹することをおすすめします。
おまけ
最後におまけですが、備えておくと安心な防災グッズを紹介します。基本的に防災グッズは、持っていてもじゃまにならないか普段から使用できるものにするといいと思います。
今回は3つ紹介します。
携帯トイレ(トイレキット)
1つ目は何度も出てきた「携帯トイレ」です。
携帯トイレは、普段使用しないのでかさばらないものが理想です。おまるを持っていてもという方も多いと思います。
携帯トイレキットがいいと思います。物によって違いますが、50回以上使えるタイプが多いです。普段はダンボールの中に収めておき、非常時にはそのダンボール箱をおまる代わりにして用を足します。使用した便は紙おむつにも使用されるポリマー樹脂に吸着されるので、袋ごと可燃物として処理できます。
給水タンク(折りたたみ式水袋)
2つ目は、給水タンクです。
家庭菜園などでバケツを使用している方は必要ないかもしれません。
防災グッズとして販売されているものは女性でも運べる20L以下のものが多いです。普段は折りたたんでしまえる袋タイプです。トイレの使用や水量確保の意味からも複数あったほうが良いですね。
ポータブル電源(バッテリーシステム)
最後に、是非検討いただきたいのが「ポータブル電源」です。ポータブルバッテリーではなく電源です。
先程も説明したとおり停電すると生活にはとても不便な面が多いです。災害時に電気さえ使えればなあということはよくあることです。
停電時には発電機かバッテリーがあります。ただ、発電機は日頃のメンテナンスをしていないと非常にかからず役に立たないということもあります。また、意外と高いんですよね。
モバイル電源は、バッテリー性能が上がりまた需要が増えたことで、比較的お求めやすく鳴っています。キャンプや車中泊などにも多く利用されています。家庭用のコンセントから充電しておけばよいので、普段から色々と使用できるのがメリットです。非常電源が歩かないかで精神的な助けになります。
防災時に使用するなら1000Wh以上のものが良いとされます。電子レンジやドライヤーなど電化製品が使用できたりします。
ただ、ワット数が大きくなれば価格も高額になるため用途や予算と相談の上一つ準備を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
それでは、今回のまとめです。
非常時にトイレを使うにはというテーマで解説してきました。
停電時、断水時、凍結時、それぞれ状況に合わせて対処すれば使えることがあるという解説をしました。
また災害時にはそれらが複合的に重なることに加え、災害特有のトラブルも発生します。
使えないから諦めるとか、前もって準備しておけばという後悔は避けたいものです。「備えあれば患いなし」という諺もあるように、できることをやっておけば不便さも極力少なくできるはずです。
万が一に備えて防災グッズはあると安心できます。
水回りでは、携帯トイレ、タンク、そして非常電源があればあんしんです。


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