シールテープの巻き方
はい、配管ヒーローです
今回は「シールテープの巻き方」について解説します。
【重要】シールテープは「漏れない」ことを意識して巻く
過去に何度もシールテープを巻いてみたけど、漏れてしまうという方は多いようです。
また、そもそもうまく巻けないので諦めたという方も少なくありません。
シールテープはいくらきれいに巻いても漏れてしまえば元も子もないので、漏れないように意識して巻くということが重要です。
シールテープで漏れてしまうのは、巻き方が悪いからです。正しく巻けば漏れない素晴らしい材料です。
そのコツさえつかんでしまえば、誰でもうまくいくともいえます。
ただ、テープ状のものを巻くだけなのでつい自己流でやってしまいがちです。また、単純な作業ゆえに恥ずかしくて聞けない人も多いと思います。
そこで今回は「シールテープの正しい巻き方」について解説していきます。
この動画を見ると、「シールテープの巻き方」やその巻く回数などがわかります。
またシールテープを巻くときの注意点や漏れなくなるコツも紹介していますので、是非最後まで見ていってください。
シールテープについて知っておこう
まずシールテープについてかんたんに解説していきます。
シールテープは主役ではない
漏れないためにねじにシールテープを巻くと思いますが、そもそもシールテープのみで漏れを止めるのではありません。漏れを止めるのはあくまでねじの役目です。
ねじの精度が良ければ、ねじ同士の隙間もなく、ねじだけでも漏れを止めることもできるからです。
それなら工場で精度の良いねじ製品を作ればよいのですが、あなたもご存じの通り、配管は現場でもねじ加工を行います。するとねじの精度にバラツキが生じるため、ねじを組み合わせると隙間が生じることがあります。
シールテープを使って補助的に隙間を埋めているに過ぎないのです。
そういう意味ではたくさん巻けばよいということではなく、いかに漏れないように巻くかが重要か理解できると思います。
シールテープは万能型シール
シールテープは、万能型のシール材料です。耐水性、耐熱性、耐油性に優れています。
ですから、水やお湯、灯油やガスなど様々な用途にも使用できます。
シールテープと一緒にねじ込むことで、シール材が圧縮されその反発力を利用して漏れを止めています。
また、価格も手ごろで使いやすいのが特徴です。場所も取らず、劣化もしないので長期間常備できるので非常時に役に立ちます。
昔は麻ひもをほどいて糸状にしたものをネジの谷に巻きつけ、ネジの漏れを止めていました。シールテープが開発されて何十年も経ちますが、現在でもシールテープが全面的に利用されているのはご存知のとおりです。
万能型でも使えない場合もある
このような万能ともいえる材料ですが、すべてのネジの漏れを止められるわけではありません。
以前ネジの動画を数点投稿していますが、ねじの組み合わせを間違えると漏れてしまうことがあります。ネジには3種類、Rねじ、Gねじ、PJねじがありますが、Gねじにシールテープを巻いて漏れを止める効果は期待できません。GねじとRねじの組み合わせは禁止されています。
詳しくはネジの動画を御覧ください。
シールテープの巻き方のポイントは4つ
それでは具体的にシールテープの巻き方について解説していきます。
今回ポイントは4つあります。
1.シールテープを巻く向き
シールテープは「右巻き」
シールテープはねじの流れに沿って巻きます。ねじに逆らって巻くとねじ込みの時めくれたりネジとなじまず漏れてしまいます。
水回りのねじは右ねじなので、右巻きで巻きます。右巻きとは「ねじの小口を見て右回り」です。
2.シールテープのテンション
シールテープを巻くときは、テンションが必要です。テンションとは引張力、伸縮力という意味です。つまり引っ張りながらねじになじませるように巻きます。
緩んだ巻き方は、ネジと密着しません。密着していないと、シールテープを残したままネジだけ奥に入り結果漏れてしまいます。
テープは外側をねじに巻いていく
また、粘着テープのように内側でなく、シールテープは外側をネジに巻いていくようします。シールテープに表や裏は特にありませんが、内側を巻こうとするとテンションをかけにくくなり漏れるリスクが高くなります。
外側をねじに巻き、リール部を常に引っ張りながらテープの部分がたるまないようにしっかりと巻きます。
なお、巻き終わったら忘れずに爪や指でテープとネジをなじませるとさらに馴染みます。
3.シールテープの巻く回数
巻く回数は特に決まりはない
回数は漏れない程度巻くというのが正解のようです。少ないとネジによって漏れてしまいます。多すぎても効果が変わらないか、悪影響となることもあります。
【疑問】どれくらい巻けば良いの?
ではどれくらい巻けばいいの?っていうのが疑問になると思います。
ネジの種類によってだいたいの目安があります。
漏れないRねじは5回
Rねじは漏れにくいテーパネジ構造です。ですから、シールテープは少なくても大丈夫です。目安とすれば5から7回程度と言われますが、それ以下の3回でも良いという人もいます。
人によっては「3回ほどで良い」という意見もあります。
給水用PJねじは7回
PJねじは給水栓取り付け用のGねじより少し細い平行ねじです。PJネジはシールテープを巻いて締め付けできますが、平行ねじのため緩みやすいのでRねじよりも多めに巻いておくと良いです。7〜10回ぐらいが目安と言われます。
Gねじは使えない
なお、Gねじはシールテープは使えません。というか使ってもいずれ漏れると思ってくだい。
4.シールテープを巻く位置
これは、漏れとは直接関係ありませんが知っておくと、詰まりや故障のトラブルを回避できます。
実際にやったことのある人ならおわかりだと思いますが、ネジ全体にシールテープを巻く必要は有りません。
雄ねじが雌ねじに入る部分より少し広めでOKです。
この時、先端の1山から2山は巻かないようにします。先端に巻いたシールテープはねじ込みの際に接触などでちぎれ、配管内部に混入してしまうおそれがあります。
誤って奥に流れていってしまうと、フィルター詰まりや器具や機械の故障にもつながるので注意しましょう。
シールテープを使用する時の注意事項
シールテープを使用するときの注意事項についても解説しておきます。
1.ねじが滑るとき
シールテープが滑る場合は、滑らないよう工夫すると漏れのリスクを下げることができます。
濡れているとき滑りやすい
シールテープは、ねじが濡れていると滑りやすくなります。滑るとシールテープがうまく巻けなかったり、巻けたとしてもなじまずネジのみ奥に入っていく状態にあります。
この場合水分を完全に拭き取ってからシールテープを巻くようにすると改善します。
メッキのねじも滑りやすい
また、メッキのされたネジもシールテープと馴染みにくく滑りやすいです。ねじを少し引っかかるように工夫すれば改善します。
どちらも、巻いた後はしっかりと爪や指で押さえなじませることを忘れないでください。
2.ペーストシールとの併用
また、ペースト状のシールを使用される方もいると思います。有名なのが「ヘルメチックシール」です。
本来は、シールテープの代わりに使うペースト状のシールですが、シールテープとペーストシールを併用されている方も多いようです。
併用は責任問題となるため禁止事項
ただ、シールテープとペーストシールは原則併用してはいけないということを知っておきましょう。メーカーも推奨していませんし、国土交通省の工事仕様書でも併用はNGとしています。
実際にゼネコンの現場で併用がバレて始末書を書かされ取引停止となった業者の例もあります。これほど責任問題となるような大問題となる実例があるのです。
DIYの場合は自己責任で
ただ、DIYの場合は、どちらにしても自己責任でやっていますので、禁止というわけではありませんが、知識として知っておいてください。
まあ、個人的には、併用したほうが漏れにくそうだし、併用したからと言って大問題にするほどではないと思いますが、決まりですからね。
3.緩んだあとに漏れる場合
最後にシールテープは再利用できないので、ネジが緩んだりしたとき元に戻しても漏れることがあります。
その場合は一度取り外してシールテープを除去し、巻き直して締め直しましょう。
まとめ
それでは今回のまとめです。
今回はシールテープの巻き方という話をしました。
シールテープの巻き方は「漏れないこと」を意識して巻くことが大切です。
巻くときは、巻く向き、テンション、巻く回数、巻く位置に気をつけて巻くようにすると漏れるリスクを大幅に下げることができます。
また、濡れているネジやメッキのネジは滑りやすく、シールテープが巻きにくいので拭き取ったりネジを似工夫することで改善できます。
シールテープとペーストシールを併用することはおすすめできませんが、やむを得ずやる場合は注意してください。
シールテープは再利用できませんので、緩んだら一度取り外し、シールテープを除去し巻き直してから締め込みましょう。
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